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|まいにち|うまみ日記|

横浜にて、輸入食品の現場を見てきました<その2>

昨日の更新では、"輸入食品の実態"という現実についてご報告させて頂きました。本日は税関視察ツアー後半のお話です。

ツアー後半は、横浜港湾労働組合の方から「日本における輸入農産物の現状と課題」についての講義を聞きました。
内容は
・ 輸入食品の実態
・ 安心できない検査体制
・ 残留農薬の問題
・ 輸入食品と食品添加物の問題
・ 輸入果物に関する残留農薬のお話
・ 遺伝子組み換え食品の実態
そして、日本の農業とTPP加入に関するお話。
個別に詳しく書くことは難しいので、私が感じたことを。
日本は既に"食べ物"の多くを輸入に頼っている現状があり、食料自給率は175カ国中125番目だそうで、食糧難により飢餓状態にある北朝鮮よりも下の位置にいるそうです。

「食の安全」が言われ続けているものの、安価で大量生産されている食品の多くは輸入品であることに誰も気づかずに買ってしまう現実と、メディアで大きく宣伝をすれば売れるという現実。輸入品の安全検査は、ほとんどが実地検査をせずに入ってきているために水際でいろいろなものを食い止めることは難しく、中国の餃子事件のように実際に被害者が出なければ分からないというのもまた現実。

そして、これは日本の加工食品全般に言えることですが、使われている添加物に関しては、いつ起きるともしれない「何か」が起きた後で初めて対応が始まるということ。今は問題ないとされているものであっても、今後問題が発生してくる可能性を秘めている(※)ということを忘れてはならないとを肝に命じました。
(※)…食品添加物は一つの加工食品に複数使われていることが多いのです。国の検査ではそれぞれ個々のの基準はありますが、複合仕様による検査は行われていないために、体に及ぼす影響については分からないものが多くあります。

少なくとも、「自分の体は自分で守る」ということと同じく、「自分たちのご飯は 自分たちで考えて作る」ことをちゃんと考えて、TPPの加入に関しても突き詰めていって欲しいと思います。万が一参加することになったとしても、私のこの精神は変わらずに「きちんと農業を続ける真面目な国産品」を応援し続けたいと思っています。


そんな思いを抱えつつ、税関視察ツアーはランチを終え三鷹の竹林でのタケノコ掘りへと向かいます。


この竹林は、堆肥を入れているそうで土もふかふかしています。堆肥の熱で、地熱が高いので4月中旬でもタケノコ掘りができるそうです。

エグエグえぐって、筍を割らずに収穫してお持ち帰りして、ツアーの視察体験は終了です。三鷹市の若手農家さんは熱い方が多くて、いろんなものを作っていらっしゃいます。また折を見て、あちこち突撃して参ります^^ 


最後の懺悔。。
実はこのツアー最大の懺悔がひとつ(TT) 張り切って待ち合わせ場所に向かったものの道を間違え真逆に進み、どうにもこうにも辿りつけずに本来なら5分程度のところ倍以上かかってしまい遅刻。途中お電話で「迷惑かけてしまって申し訳ないので、追いてってください!」と言ったものの待っていて下さった三鷹市の心優しい農家さんとツアーに参加された皆様(><)申し訳ございません。そして、連れて行って下さってありがとうございました。


ツアーに参加し食の現実をよく見て、さらに深く考えます。
本当に美味しいものとは、どこにあるのだろうか…と。

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