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|まいにち|うまみ日記|

命の終わりと始まり

「釣った魚を殺して最後まで食べるんだよ!それがリリースしてこない人間の責任だ!!」などとエッラそうなことをいいながら、本心ではまな板の上でビタビタビクビク動いている魚に、少々こっちがビビっている…。

子供が初めて釣りあげた魚は、それはもうちゃんとした魚でした。


海のない街で育ったせいなのか、海が好き。
とりわけ、漁港の朝市が大好きなのだけど、とにかくキラキラ光って、鮮度の良い魚が宝石のように並んでいる市場が大好き。ということで、春キャベツの最盛期!三浦半島の先へ行ってきました。

朝市をはしごして、目的の魚を発泡スチロールの箱に詰め込み、あとはひたすら釣り。
のんびり海を眺めて、海風を感じながら、時折竿を確かめる…というのが楽しみなのだけれど、久々の釣りは子どもたち2人も元気に竿を出す。母は、エサ係。

金魚のような毒魚が数匹、そして水産高校の実習船が船出をむかえ、高知のカツオ漁船が漁港に入ってきた頃、、長男が「あれ?地球釣っちゃったかも?でもおかしいよ?」と竿を見るとカレイが!! 初めて見た@@

そして、次男は私が適当に投げた竿をカラカラ引き上げると、小さな魚が一匹。
通りがかった水産高校のお兄さんが、カサゴ科の肉食魚のアナハゼだと教えてくれる。

結局釣果はそんなもんで、私が重い!と釣り上げようとしたのはアメフラシ。ムニムニ大きな生き物がかかっても、、これは残念ながら食べられない。子どもたちと釣った魚をどうするのか?と話し合った上で、持ち帰ることになり、キッチンで一番上に書いたようなやりとりが繰り広げられる。

「ちゃんと見ろ!釣ったもんの責任だ!」とか言いつつ。
長男8歳、完全にひきまくって最後は見れない。次男は、ニコニコしながら「食べられるから緊張してるね」などといいつつ。
カレイは内臓を出してそのままに、アナハゼは多きすぎる頭を切り落として、どちらも下味と胡椒・片栗粉をまぶして油にドボンからのグツグツじっくり揚げ。

思いのほか、唐揚げはこんがりあがり、食べるのは大好きな子どもたち、さっきまでの命のやりとりは完全に美味しさに変わり、ニコニコしながら骨までしゃぶって食べ終える。

魚を捌くことには抵抗感がないのだけれど、生きていて動く…っていうのはやっぱりまだまだ修行がたりないなぁなどと感じつつ。。それにしても、漁港でビッタンビッタン動くサバやサワラを捌く漁師さんの手が、本当にかっこよくて魅力的だったなぁと。
思い出して、ニヤニヤ。

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