仲良しの野菜ソムリエの上原さんと一緒に、田無にあるニイクラファームさんに行って来ました。
ニイクラファームさんといえば、都内の一流シェフたちが使うハーブを中心とした野菜たちを出荷している農家さんです。
新倉ファームさんの畑に伺うのは二度目ですが、ゆっくり見るのは初めての体験です。
(ちなみに下の写真はセージの花)
お話を伺っていて、何より驚いたのはハーブと野菜の育て方の違い。
野菜は、それぞれ野菜にあった育て方で手間をかけ、人間が食べる時に一番いい状態へ持っていきます。対してハーブは野生種のほうが多いようで、大地に根付かせその土地の環境に慣れさせて独自の進化をする過程を手助けするという育て方だそうです。
大地に根付いたハーブたちは、やがて独自の進化をし始めるため、同じハウス中にあっても場所ごとに香りの強さが変わり、この環境へ適応した強い種へと変わっていくそうです。
実際、この上の写真はベルガモットオレンジミントですが、下の写真はハウスの外側から撮影しているのですが、大きさだけではなく香りの強さが違うんです。驚くべきは、ハウスの外にはみ出てしまった同種のミントも、食感や香りが違うという点。
畑の隅には、アップルミントが自生しながらこちらも進化中とのこと。
我家の庭にも数年前はアップルミントが自生していたんですけどね、こんなにたくましくなかったなぁ。
写真だと分かりずらいかもしれないのですが、このびっしり生えたたくましいミントのフサフサ@@!!
こちらはローリエの樹。収穫しやすいようにこのような樹にしているそうです。
驚いたのは若い葉っぱが生食できるということ。いつものローリエにはない爽やかな香りと、少しの苦味が、何かをもたらしてくれそうな予感。。
タイムの花も、甘味があっていい香り。ミツバチが頻繁にくるそうで、セイヨウミツバチに混じって日本蜜蜂もこの辺に住んでいるそうなんです!ガンバレ日本蜜蜂!!(日本蜜蜂にお味見くださいと言いたい)
ジャーマンカモミール。この香りの嵐は、行った人しか分かりません。
香りに押されそうなほどにせまってきます。
この日、いろんな意味で一番衝撃を受けたハーブ。
ラベンダーとミントが混植しているのが分かりますか?この蕾のラベンダーとミントを手でわしっと引き寄せて鼻を近づけてみたらば、、脳が一瞬にして思考停止。ハテココハ…??と思わせるほどに。続けて何度かこの天然ブレンドを吸引していくと、世の中の全てを許そうという気持ちになってしまうんです。本当に。
咲く前の、青い透明なラベンダーの香りと、太陽に当たって育った濃厚なミントの香り。
そして畑には爽やかな風が吹き抜けていて、気持ちよい瞬間でした。
ローズマリーの林には様々な種類があって、生存競争で消えゆく樹、堂々と枝葉を伸ばす樹など、ここでも野生の様子が見られます。ローズマリーのタネは、またウマイんです。シソの仲間なので、プチッと弾けるあのタネ。
「摘んでもいいですよ」とおっしゃっていただいたのですが、彼らの力に圧倒されつつ自分の分をすこ~しだけいただいてきました。カットしたハーブを全て袋に入れていたのですが、この袋を鼻と口に当てて深呼吸すると、とっても良いんです♪ 変人扱いされると思うんだけど…いいんだ。。
…と、まだまだ書ききれません。本当に貴重な体験をさせていただきました。
新倉さん、お忙しい中ありがとうございました。
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ニイクラファームさんの様子が、明日5/25NHKで放送とのこと。
NHK@首都圏「こんにちは いっと6けん」という番組で11:00~オンエアだそうですよ。
私も予約したので、今から楽しみです!
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